オーディオクラフト工房（１４０）

更新日：２０１３年９月２１日
ADS-B受信（その２）
ADS-B受信成功に気を良くして色々トライしています。自宅ベランダにコリニアアンテナを立てて受信をしています。アンテナ設置の環境からほぼ受信限界と思っていたのですが、前回記事でコリニアアンテナの特性向上について諸先輩からお知恵を頂き、もう少し頑張ってみました。
WEB上の記事にも記載されていますが、コリニアアンテナは素子ごとのばらつきがあると、特性がよくならないとのこと。前回のアンテナの接続方法について、ご指摘を頂きました。そこで、今回接続方法を変更してアンテナを作製しました。
（同軸ケーブルのカット）
今回は5CFVを使いました。約120mmの長さにケーブルをカットして、上図のようにはんだ付けをします。編み線を予備はんだしておくところがミソです。自分の好きな段数だけ準備下さい。私は8段としました。（すみません、写真は1本少ないです）
（同軸ケーブルのはんだ付け）
コリニアアンテナの構成は簡単で芯線と編み線を交互にはんだ付けして行きます。ケーブルの先端は芯線と編み線をショートします。WEBには1/4波長同軸（芯線と編み線ショート）+1/4波長芯線のみとする先端ケーブルも記載されています。どちらでも良いと思います。
（アンテナ全長）
このアンテナで自宅受信を行いました。その結果は
（ADS-B受信比較）
青い部分が今回の受信距離図です。見通しの良い方向は300kmに近づいています。やはり地形の関係から劇的とはなりませんでした。しかしながらアンテナでこれほど変わるのかと実感した次第です。
自宅での受信は変化も少なく、もっと見通しの良いところで受信したい、という気持ちにだんだんとなって行きます。そこでPCを持ち出し屋外で受信することを決めました、早速持ち出し用のコリニアアンテナを作ることにしました。
（4CFV同軸の8段コリニアアンテナ）
車の屋根に設置出来るようなアンテナを作製し、受信環境とPCを持ち出し、近所（といっても車で1時間半程度の場所）にある、山頂駐車場のある山に行き、受信を試みました。
（標高618mの久須夜ヶ岳山頂付近駐車場）
ほぼ山頂付近に見晴らしの良い駐車場がある山です。（何もなくただ駐車場があるのみ）
（車の屋根にコリニアアンテナ設置）
今から考えると、高い山に来ているので、あえて車の屋根から更に高いところに立てる必要ななかったです。時々かなりの風が吹いて、アンテナをカバーしているアクリルの樹脂が折れそうになりました。
（空冷式USBドングルで受信）
ノートPCでの受信なので、1時間弱しか出来ませんが、劇的な結果となりました。
（いきなりの400km越え）
どうでしょう。ものすごい数の航空機を捕らえました。80機以上です。遠くは山口県まで見えてます。なぜか瀬戸内海上空が多いです。自宅では体験出来ない状態で、少し興奮気味。
（関西空港もばっちり）
自宅からは全く見えなかった関西空港発着が綺麗な曲線を描いてはっきりと見えています。やはり高いところは見通しが全く違います。感激の涙、涙です。
見えたから、どう？って皆さんは言いますが、私はそれで満足なのです。ノートPCと受信環境を持って、いろんなところに出向いて受信をしたいと、思った次第です。本当にADS-B受信は楽しいですね。こんな楽しいことを、こんな簡単に出来るように、私を導いてくださった、諸先輩方々に感謝いたします。
USBドングルでの受信も楽しいですが、次回は話題を変えて、製作を行います。ご期待下さい。（過去の製作と大きくは変わりませんが・・・・）

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