アナログレコード再生プロジェクト（５０）

更新日：２０１７年８月２１日
小泉今日子を聴く(5)
久しぶりにKyon2のアルバムを聴きます。CDで持っているのもありますが、改めてアナログレコードを揃えてしまいました。今回は7枚目から10枚目のオリジナルアルバムです。
（FLAPPER：1985年）
A面1曲目「Flapper」、いきなりいい音が私の耳に飛び込んできました。このアルバムはCDで持ってますが、保存状態が悪く聴けない状態になってました。アナログレコードで今聴くととても新鮮に聞こえます。とてもおしゃれなサウンドです。ちょっと違ったKyon2を楽しむことが出来ます。低音も締まっていてメリハリのある歌です。もちろんですが、Kyon2の声はとても可愛いです。A面2曲目「ウインク・キラー」、好きな曲です。流れていくようなサウンドがいいですね。メロディに心がウキウキします。当時は夏のリリースでしたので、夏にピッタリのサマーソングです。A面4曲目「素直じゃなくって御免」、もうここまでくると、アイドルソングではなく、サウンドのクオリティがとても上がっています。Kyon2も段々と成長していったのですね。すでにアーティストの領域です。この曲もとても可愛らしいKyon2らしい曲です。A面5曲目「純愛」、イントロが良いです。メロディも、アレンジも最高です。ちょっと大人びたKyon2です。歌詞もボーカルもいいです。迫りくるこのサウンドは何なのか、とても懐かしくあり、そして新鮮。私は名曲のひとつにして良いと思います。B面1曲目「マッスル・ピーチ」、矢野顕子さんらしい曲です。とってもKYon2に合っているサウンドです。夏らしいところも好きです。イチニイサンの掛け声がなんかYMOっぽい楽しい歌です。B面2曲目「常夏娘(Album Version)」、懐かしいです。アレンジが少しシングルと異なりますが、どちらも良いです。ノリノリのKYon2がとても楽しく歌っているので、聴いていて気持ちがスカッとします。今聴いてもクオリティの高いサウンドです。いつも感じますが80年代ってよい時代でした。B面5曲目「Someday」、ちょっと重たいアレンジがなんとも言えない曲の雰囲気を醸し出しています。メロディも良いです。Kyon2はいろんな曲を歌いこなしてます。やっぱりすごい歌手だと思います。今こうしてアナログレコードでも聴けるなんてとても幸せなことです。良い音がして最高です。
（今日子の清く楽しく美しく：1986年）
A面1曲目「なんてったってアイドル（アナザー・ヴァージョン）」、おっといきなりですが、歌詞が違ってます。このCDも持ってますが、今こうしてアナログ盤で聴くととても新鮮です。まじ、小泉さんのことを自分で歌っている歌です。とても遊び心が旺盛な曲です。今更ながら感心しています。A面3曲目「純ワル過激ハ粋っ美人」、このメロディ好きです。何か懐かしい曲調が私の心を揺さぶります。アレンジもポップでありながらもちょっと和風な雰囲気。良いですね。A面5曲目「なんてったってアイドル」、大ヒット曲です。いつ聴いても小泉さん自身がとてもはじけてる感がハンパないです。今聴いても当時のままの小泉さんがそこに居るような気分になります。やっぱり当時のアナログレコードはタイムマシンですね。そのまま当時に私達を連れていってくれます。とてもリアルな感じで。B面1曲目「NUDIST」、アナログレコードもこれほど良い音が出るのかと改めて感動。低音から高音までとても良い響き。個人的ですが、CDより音は良いですね。この曲はちょっと大人びたサウンド。とてもダンサンブルな曲調、良いです。B面5曲目「魔女」、この曲、私は好きです。決して派手な曲調ではないけれど、なんとも心にしっくりくるメロディラインです。サビの部分がとても耳に残る歌です。とてもおしとやかな一面の小泉さんがそこに居ます。B面6曲目「風のファルセット」、なんとも懐かしいメロディの響き。これはとてもしなやかな小泉さんの歌い方に注目です。優しい曲調が心を癒してくれます。歌詞も良いですね。最後の語りがとても印象的。このアルバムにはデジタルRemixと表示されてますが、アナログ盤からこれほど良い音が聴けるなんて感激です。CDよりもいいんじゃないなか。改めてアナログレコードの潜在能力の高さを認識しました。
（Liar：1986年）
A面1曲目「Liar」、いいですね。多重録音されたコーラスがなんとも良い雰囲気を出しています。Kyon2のアカペラがとても可愛くてしっとりとした良い曲です。A面2曲目「I Love You」、作詞作曲が野村のよっちゃんです。とてもスピード感があって爽やかなサウンドです。メロディも素敵です。サビの部分も覚えやすくてノリノリ気分になります。とても楽しいサウンドです。A面5曲目「Friendly You」、このサウンドもいいですね。楽しくなる曲調で、アレンジがそれをより一層引き立てています。サビのメロディがなんとなく懐かしい響きです。デジタルレコーディングの影響かわかりませんが、どの曲もとてもキラキラしたサウンドです。それをアナログレコードで聴く幸せ。B面1曲目「青春天国」、スピード感のあるサウンドがいいです。そしてめちゃ明るいアレンジも。Kyon2が楽しんでいるのがよく判ります。サビの部分も好きです。とても好きな曲です。B面3曲目「100%男女交際(Version2)」、シングルとはアレンジが少し違います。少しですが、ドラムの低音がビシビシきます。曲全体に一層メリハリが効いている感じです。Kyon2の歌は毎日くらい聴いてますが、このアレンジも素敵です。突然曲が切れるところがなんとも言えない間で、おっと、と驚きます。B面5曲目「青春でゆこうよ」、ちょっと控えめなKYon2のボーカルが好きです。でも曲調は前向きな内容になっていて、青春ソングになっています。このアルバムの最後に相応しい選曲です。皆でガンバロウ的なところがいいですね。今の時代とても大事なことではないでしょうか。若者達よもっと元気を出そうって。デジタルレコーディングとなっていますので、おそらくマスターはCDレベルと思いますが、こうしてアナログレコードにカッティングされていると、またちょっと違った雰囲気に聞こえます。このアルバムの大変良かったです。
最近中古のレコード屋を廻っているのですが、こんな嬉しいこともあります。なんとLiarのレコードジャケットの中から当時の雑誌の裏表紙が3枚も出てきました。こんな嬉しいプレゼントをして頂いた元のレコードの持ち主さんに感謝です。Kyon2はいつも可愛いです。
（Hippies：1987年）
A面1曲目「3001年のスターシップ」、正直な話、この頃の小泉さんのアルバムは毎回買うことはしていなかったと思います。シングルは買ってましたが、このアルバムは初めて聴きます。この歌も私にとっては初めてです。25周年、30周年、35周年とかに出るCDは買ってますが、ほとんどがシングルベストなんで、この曲は入ってませんでした。サウンド的にはアイドルを遥かに超えているレベルになっていることに驚きと感心と。このアナログレコードも良い音がしています。A面3曲目「木枯らしに抱かれて(Another Version)」、アナザーバージョンとなってますが、この曲はいつ聴いても良いですね。小泉さんの曲の中で私が一番好きな歌です。ちょっと大人びた小泉さんにぴったりのサウンドです。主演映画の主題歌だったので、当時のその記憶をいつ聴いても思い出してしまう私です。A面4曲目「ケチャップつけた安全剃刀」、ちょっとおちゃらけの歌です。たまにはこんな曲も必要でしょう。遊び心満載です。最初のほうのメロディは歌謡曲っぽいですが、途中から完全におちゃらけです。あくまで個人的な感想ですが。B面2曲目「凍りの都市」、この曲好きです。メロディもアレンジもいいですね。もちろん小泉さんの歌も聴き所満載。アレンジがとてもオシャレに聞こえます。サビの部分がとても好きになりました。B面4曲目「夜明けのMEW」、シングル曲です。この曲も小泉さんの名曲のひとつと私は思います。ファンの私としてはシングル曲は全て名曲ですが、この曲は特に上位です。小泉さんのこの可愛らしい歌い方が歌詞とメロディにとてもマッチしています。B面5曲目「One Moon」、よく聴いた記憶があります。メロディもいいですし、このキラキラ感としたアレンジがとても素敵です。歌詞の世界観をとてもよく表したサウンドです。とても落ち着いた曲ですが、このアルバムの最後を飾るサウンドです。まるで映画の一場面のように。この感動を呼び起こしてくれるこのアナログレコードに感謝しましょう。
そろそろKyon2のアルバムもネタ切れの状態です。そうアナログレコードはどれだけ頑張っても1989年くらいまでしか存在しないのですから。改めてアナログレコードの良さを感じています。CDが売れなくなった今、アナログレコードをもっと復活させましょう。新しいのも是非聴きたいですね。それでは次回もお楽しみ下さい。

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