アナログレコード再生プロジェクト（３３）

更新日：２０１６年１２月１９日
姫神せんせいしょんを聴く
今回は姫神せんせいしょんのサウンドを聴きます。アーティスト名が姫神せんせいしょんですので、姫神の初期の活動の記録です。心に響くシンセサウンドに浸りましょう。
（奥の細道：1981年）
A面2曲目「奥の細道」、私はこの曲を聴きたかったのです。かすかな記憶ではTVか何かの挿入歌に使われていた記憶があります。その当時からとても好きな曲でした。日頃はベスト盤のCDを聴いていますが、どうしても録音のレベルが低く気になっていました。今回アナログ盤を聴いて本当に感動しております。心躍るメロディに日本の懐かしさを感じるシンセのサウンドに脱帽です。良い音で再現されています。A面3曲目「リ・ア・ス」、いいですね。スピード感のあるメロディにベースのサウンドが響きます。流れるようなサウンドに空を飛びながら海岸線に沿って海を見ている自分を想像しております。A面5曲目「邪馬台国の夜明け」、一転してベースの効いたサウンドからスタートしました。その後明るいシンセサウンドが響き渡ります。でも根底に流れる何か悲しげなベースサウンドは心をキュンとさせてくれます。私には明るい面と悲しげな面の両面が浮かんでくる曲です。B面1曲目「Gun-Do」、激しいビートサウンドで始まりました。B面の最初に相応しいサウンドです。段々と気分が盛り上がって行くメロディ、アレンジ、スピード感が心地良いです。B面3曲目「行秋」、とても穏やかななサウンドです。スローテンポなメロディが秋の深さをイメージしているようです。心が落ち着きますね。そしてサウンドスケールはどんどん大きく広がっていきます。B面4曲目「蛍」、このメロディ好きです。シンプルな繰り返しが私の心を癒してくれます。日本の心を感じるメロディに何か懐かしさを思い出させてくれます。どんなアナログレコードを聴いてもそのレコードが存在した時代って本当に良い音楽が多かったんだなと感心しています。そしてそのアナログレコードを忠実に再現出来るオーディオ機器があることに感謝です。皆さんもアナログレコードの良さを見つめ直しましょう。
（遠野：1982年）
姫神せんせいしょんの2枚目のアルバムです。A面1曲目「春風祭り-遠野物語への旅」、心に響くシンセが魅力の姫神サウンドです。仕事に疲れた私の心を癒してくれます。A面3曲目「峠」、寂しそうなメロディがその風景を目の前に映してくれているようです。シンセのせつないサウンドが私の心に響いてきます。B面2曲目「綾織」、こういうサンドを求めていました。姫神らしい美しいシンセのメロディが心を和ませます。とても懐かしい昔を思い出すようなサウンドです。B面3曲目「河童淵」、このアルバムでは久々のテンポの良い曲です。ちょっと演歌っぽいメロディも良いですね。姫神サウンドにはこんな明るい曲が良いですね。とてもシンプルで分かり易いサウンドに心がウキウキしてきます。B面5曲目「水車まわれ」、そうです、こんな感じが姫神サウンドの良いところです。このシンプルなメロディがより理解しやすく、心に響いてきます。私の好きな曲です。ちっと歌謡曲っぽいメロディがなんともいえないくらい面白いです。歌詞を付けたら歌えそうな感じです。全体を通して良いアルバムとは思いますが、テーマが難しい感じだったのではとも思います。あくまでの私の感じ方ですが。それにしてもアナログレコードは何十年たってもその当時の音楽をみごとに再現して私達を気持ち良くしてくれます。アナログレコードって最高です。
（姫神伝説：1983年）
姫神せんせいしょんの4枚目のアルバムです。A面1曲目「鳥のごとく」、姫神のシンセサウンドはいつ聴いても心癒されますね。低音もビシッと決まって心地よい響きです。これがアナログレコードの音とは思えないような素晴らしいサウンド。メロディはなんとなくセンチメンタルな響きがします。A面3曲目「遠い日・風はあおあお」、なだらかな、ゆったりとしたサウンドに心が広々とした感じになります。自然の雄大さを耳から感じ取ることが出来ます。それにしてもシンセの響き、音色は良いですね。美しいメロディとあいまって心をときほぐしてくれます。A面5曲目「山神祭」、これはまた日本調のサウンド。近くの地元に伝わるお祭の響きがします。昔ながらの祭の太鼓の音ですね。B面2曲目「ハヤト」、いきなりのクラフトワークばりのサウンドで始まりました。ボコーダのような音色が聞こえてきます。確かにクラフトワークの曲に似ているような気もします。でもそのシンセの響きは姫神らしく私の心を癒してくれます。B面3曲目「北天の星」、とてもしんみりした曲の響きを感じます。寂しそうなサウンド。何かに泣いているような情景が浮びます。その人は北天の星を見上げているのでしょうか。そして心は落ち着いてきます。B面4曲目「雪女」、ちょっと遊び心を入れたサウンドです。軽快で歌謡曲っぽいサウンドになっています。なんか中期のYMOっぽいところもありますね。心がウキウキする曲です。いつも思うことですが、30年以上も前のアナログレコードとは大したものです。今のCDよりとても良い音が聴けると私は感じています。アナログレコードは絶対後世に残していかなければなりません。とても良いアルバムでした。
アナログレコードにはまりっぱなしの私ですが、まだまだ聴きたいレコードは沢山あります。どんどん聴いて心で感じましょう。そして明るいオーディオ生活を楽しみましょう。

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