アナログレコード再生プロジェクト（２５）

更新日：２０１６年９月１１日
渡辺美里・レベッカ・小比類巻かほるを聴く
今回は3人の80年代のアーティストのアナログレコードを聴きます。どのアルバムも思い出が多く、懐かしく聴くことが出来ました。当時の記憶が蘇ってきましたね。
最初は渡辺美里さんを聴きます。美里さん2枚目のアルバムと思います。2枚組です。
（Lovin'you：1986年）
会社に入社した当時、大阪で働いていたので、会社の先輩と大阪球場のコンサートに行った記憶が蘇ってきます。まずは1枚目。美里さんの力強く、そして透き通るボーカルが最高ですね。アナログレコードからはインパクトのある低音が心地よい響きを誘っています。さすがにアイドルのレコードとは違って、音作りが大人に聞こえます。音の厚みが違いますね。この時、大阪球場の野外コンサートでキーボードを演奏していたのが小室哲哉氏でした。この頃はまだ超有名になる前だったと思います。大ヒット曲「My Revolution」はよくCDで聴いていますが、アナログはなかなか良い音を聞かせてくれます。私にとってはCD以上のクオリティを感じています。我々は音楽をより身近にするためにCDに特化してきましたが、やはり今アナログレコードの良さを考える時代に来ていると思います。レコードを聴くための手間も音楽に対する敬意だし、何はともかく音が良いです。このアナログレコードで聴くMy Revolutionは野外コンサートで聴いた昔の感動を呼び起こしてくれたと思います。「Long Night」とも良い曲です。とってもインパクトがあって力強い。どの曲もクオリティがとても高いです。2枚目もサウンドのクオリティが高く感心しております。それにしても美里さんは良い声をしていますね。「見つめていたい」も好きになりました。とても元気をもらえる曲になってます。どの曲を聴いても音の厚みが違います。空間も広く感じます。それでいてごちゃごちゃしていなく、クリアなサウンドです。このアルバム全体を通して大きくは岡村靖幸氏か小室哲哉氏の作曲なのですが、どの曲もそれぞれの特徴があってハズレ曲なしです。とっても良く出来たアルバムです。そういう意味でこの時代はとても良かったのだと。音楽が常に自分のそばにあったのだと今思います。「Teenage Walk」は本当に久しぶりに聴いて、若い時の記憶が蘇ってきたようです。心地よいサウンドを全て良い音で聴かせて頂きました。ありがとうアナログレコード。
次はレベッカさんです。このアルバムを外す訳にはいかないでしょう。
（REBECCA Ⅳ -Maybe Tomorrow-：1985年）
手に入れることが難しいと思っていたアナログレコードを手に入れました。とても感激しております。さすがにサウンドクオリティが高いです。A面1曲目「Hot Spice」、ほとんど歌詞が入っていませんが、とても良い曲です。いわゆるレベッカサウンドです。NOKKOさんの声が若いですね。高音のヌケもよく、響きも繊細です。A面5曲目「光と影の誘惑」、インストの作品です。とてもおごそかな雰囲気で始まります。前方に広がる音の奥行き感を感じることが出来ます。アナログレコードであることを納得。最近思いますが、アナログの音が出る媒体はないのかと。ハイレゾ？、いやそれは違う、データだけではどうも馴染めない。物として残ることが大事ではないのかと。やっぱりアナログレコードってほんとによく出来ていますね。サウンドもGoodで。B面1曲目「ボトムライン」、いきなりの元気サウンド。NOKKOさんのボーカルも明るく聞えます。全体的にスカッと抜けてるサウンドにドラムの低音がよく効いてます。ビートも効いて心地よい。B面2曲目「ガールズブラボー!」、これはNOKKOさんの声がとても可愛く聞えます。アレンジも良いですが、ボーカルで聴かせる曲になってます。カラットしたサウンドで暑い夏の雰囲気を吹き飛ばしてもらいたいです（最近は少しは涼しくなりましたが）。B面3曲目「フレンズ」、80年代名曲中の名曲。この曲が入っているからこのアルバムを選んだのです。CDと違って、やっぱりアナログ音源が最高、伸びやかに高音に抜けて行きます。オリジナルは良いですね。CDでいやほど聴いているはずですが、いろんな音が新しく聴こえてきます。これほど緻密だったのかと、とても完成度が高いサウンドを懐かしく聴き入っている私でした。とても良い時代だったのではないでしょうか。B面5曲目「Maby Tomorrow」、さすがにアルバムの最後を締めくくる曲、とても静かなサウンドになってます。これも歌詞で聴かせてます。NOKKOの声は可愛いのに力強い不思議なボーカルです。80年代サウンドは今の時代に聴いてもとてもぴったりときます。
最後は小比類巻かほるさんです。私にとって、とても思いで深いアルバムです。
（I'm Here：1987年）
このアルバムは私たちの記念であります。CDを持っていましたが、今は手放しておりました。このたびアナログレコードで見つけることが出来ました。とてもありがたいことです。この頃はCDもかなりメジャーになっていたと思いますがアナログレコードも出ていたのですね。小比類巻さんは多分、「こーひー」って呼ばれてたと思いますが、そのこーひーの大ヒットアルバムです。A面2曲目「Hold on Me」、とても記念の曲なのです。私の結婚式にかけさせて頂いた曲です。もうこんなに時が経ったのですね。メロディも最高ですが、歌詞もとても良いです。前向きな歌になってます。これから未来が拓くぞみたいな感じがサウンドに表れています。今聴いても心に滲みてきます。今でも幸せはずっと続いていますよ。A面3曲目「Night Clubbing」、好きな曲です。パンチの効いたサウンドが光ります。そして流れるようなメロディライン、いわゆるこーひーサウンドですね。こうやって色々聴いてくると、それぞれのアーティストごとに※※サウンドが確立されていた時代だったのですね。A面5曲目「Stranger's City」、メロディラインが好きです。とてもとがったサウンドの中にも何か懐かしさを感じさせています。ロックなのかJ-POPなのか、良い曲です。B面1曲目「Happy Birthday」、CDの時代に作り手がアナログレコードのA面B面を考えているか判りませんがこの曲は明らかにその面のTOPに相応しい曲です。ベストな選曲ではないでしょうか。気持ちが明るく暖かくなれる曲です。こーひーってこんなに前向きな曲が多かったんですよね。B面3曲目「二人のゼネレーション」、典型的なこーひーサウンドで懐かしく聴いてます。B面5曲目「I'm Here」、アルバムタイトル曲であります。前シングルとは一転してミディアムテンポの曲になってます。アルバムの最後にピッタリとした曲調からその広がりの大きさを感じることが出来る壮大な歌に仕上がってますね。良かったです。このアルバムは80年代のベストアルバムのひとつに入ると思います。
80年代は良い歌が沢山あった時代でしたね。もう一度こんな歌の時代になりませんかね。個人的な話ですが、最近少し身体の調子を落としていたのですが、そろそろ涼しくなってきましたので、段々と回復方向になってきました。今後はもっともっとアナログレコードを聴きたいと思っています。これからもまだまだオーディオは続きます。

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