アナログレコード再生プロジェクト（２２）

更新日：２０１６年６月３０日
松任谷由実を聴く
今回は松任谷由実さんを聴きます。アナログレコードの人気に巻き込まれて5枚も集めてしまいました。どのアルバムも最高です。素晴らしい、大人次元のサウンドが広がります。とてもオシャレです。それでは年代順に聴いてみましょう。
（COBALT HOUR・1975年）
まだ荒井由実さんの時代の作品ですね。A面2曲目「卒業写真」、あまりにも有名な曲ですね。いつの時代でも卒業の時期によく聴きます。曲間のアレンジがとてもシャレてます。良い歌ですね。A面5曲目「ルージュの伝言」、このイントロ超懐かしい。何かロカビリーっぽいですよね。時代を映し出しているようなメロディラインに最高の感激をしています。どの曲も左右の音の広がりを感じます。サウンドの中に埋もれて生きている感じがまた良いです。このころのユーミンの声質ってとても若いです。あたりまえかな。B面2曲目「CHINESE SOUP」、とても軽快なサウンドでなんか気分が明るくなりました。B面3曲目「少しだけ片思い」、曲の途中で昔聞いたことがあるのを思い出しました。そうこのフレーズよく聴きましたよね。ラジオかな。75年のサウンドも今の時代で充分聴き応えがあります。やっぱり音楽って永遠に不滅ですよね。
（流線形 '80・1978年）
78年リリースのアルバムですが全く色褪せていませんね。アナログレコードってすごい記録媒体だと改めて認識しました。多分初めて聴くアルバムです。とても新鮮です。ユーミンは若いです。高音の伸びが全く自然です。無理していないっていうか。A面2曲目「埠頭を渡る風」、このアルバムを選んだ理由がこの曲です。ユーミンのベストCDを聴いて、今更ですがとても好きになった曲です。当時リアルタイムに聴きたかった歌ですね。その当時の私には少し大人びた歌だったのかもしれません。この流れていくようなサウンドとアレンジが歌詞とマッチしてとても秀逸な曲です。A面3曲目「真冬のサーファー」、この曲いいです。とても明るいサウンドになってます。コーラスが随所に入っていて、これがまた良さを引き出しています。B面1曲目「キャサリン」、イントロはR&Bを匂わせるリズム、ちょっと目新しくていいですね。サウンドとしては歌謡曲っぽいところや、演歌っぽいところもありで、とても新鮮に聴けました。B面3曲目「入江の午後3時」、リズミカルなサウンドになぜか、のりのりになっている自分がいました。ちょっと夏っぽい曲になってます。アレンジもそれぞれの楽器が堂々と鳴っている印象です。やっぱり私の好きな音楽は70年代後半から80年代と、改めて思いました。その時代が私の青春でしたから。
（SURF & SNOW・1980年）
ユーミンの場合このアルバムは必ずチョイスしなければならない。原田知世主演映画で使用された曲が入っているのだから。曲自体は映画より随分前になるのですね。A面2曲目「灼けたアイドル」、いかにもいかにもユーミンサウンドであります。まだこの頃の声は高音まで綺麗に伸びてます。若々しいです。A面5曲目「ワゴンに乗ってでかけよう」、明るいサウンドの曲です。これくらいポップな歌も時々は聴きたいです。このアルバムのA面は総じておとなしめの曲が多かったから。アナログレコードってA面、B面にそれぞれのドラマがあるように選曲されてますね。A面5曲目はA面のエンディングになるのですから。B面1曲目「恋人がサンタクロース」、そうです、この曲です。チョー懐かしい、でも今でもよく聴きますよね。私の場合は「私をスキーに連れてって」の映像が頭に浮んできます。バブルの絶頂期であったと思います。知世ちゃんがとても可愛かったんですね。B面2曲目「シーズン・オフの心には」、イントロのコーラスが少し妙なオドロオドロしさがありますが、歌が始まればいつものユーミンサウンドでした。エレキギターが南国調をイメージさせるサウンドになってます。B面3曲目「サーフ天国、スキー天国」、映画のエンディングロールが出てきそう。んん、早すぎました。これから映画が始まるのですよね。ワクワク。スキーが大流行の時代でしたね。B面4曲目「恋人と来ないで」、曲の途中から突然男性の声が乱入。失礼しました。これはデュエット曲らしい。若い頃のファンファン大佐が。ごめんなさい、若い人にはわからないかな。このアルバムにもB面にはB面のドラマがありました。これだからアナログレコードはやめられない。
（昨晩お会いしましょう・1981年）
さすがにクオリティの高いサウンドですね。この頃はアイドルに夢中でちょっと大人びた歌は聴いていませんでした。後になってユーミンが色々とヒットを飛ばしている姿を見て興味で聴くようになったということです。どの曲もユーミンサウンドで心地よいサウンドが続きます。休日の午後のまどろんだ時間に楽しむのが良いと思います。A面4曲目「夕闇をひとり」、サウンドがポップで聴いていて楽しい曲になってます。A面5曲目「守ってあげたい」、超有名な曲ですよね。良い歌は時が経っても全く色褪せていない。サウンドの流れ方が当時っぽいていうか、その時代にマッチしていたというか、なんともいえないメロディラインで。B面3曲目「グレイス・スリックの肖像」、この歌良いです。寂しそうなサウンドの中にも何か力強さを感じることが出来ます。とても気に入りました。アレンジもとても良いですね。アルバム全体的にまどろんだ時間を漂っていた印象です。アルバムとしてはVery Goodですから。
（VOYAGER・1983年）
音楽のレベルが違います。とても高いクオリティであることがよく判ります。A面1曲目「ガールフレンズ」、正真正銘のユーミンサウンドです。80年代の匂いがとてもよくしています。何か懐かしさのあるメロディラインが素敵です。低音もバランス良く伸びてます。A面3曲目「ダンディライオン」、このアルバムのチョイスはこの曲です。この曲が聴きたかったから。やっぱり本家は違いますね。とてもゆったりしたサウンドが好きです。A面5曲目「不思議な体験」、音楽に厚みがあるサウンドで仕上がってます。そしてスケール感の大きさが伝わってきます。サビのメロディラインがとても良いですね。エンディングのアレンジも凄さを感じました。B面1曲目「ハートブレイク」、ノリノリのメロディラインの中にもユーミンサウンドが散りばめられてます。たまにはこんな曲もいいですね。全体的にとても明るいサウンドになってます。B面3曲目「TROPIC CAPRICRON」、ノリノリのメロディ、とても気持ちがスッキリするサウンドになってます。クオリティもいいですね、夏向きのサウンドです。B面5曲目「時をかける少女」、聴きたかった曲です。知世ちゃんも良いですが、ユーミンのもとても良いです。よく聴いた曲ですので、何かほっとしてます。メロディラインは今でも全く色褪せてません。当時を思い出しています私です。このアルバムも良かったです。ユーミン最高。
久しぶりのアルバムでしたが如何でしたか。一日の疲れを癒すのはアナログレコードから流れて来るサウンド。その音に埋もれたい。CDにはない感動があるような。まだまだオーディオは続きます。

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