アナログレコード再生プロジェクト(14)

更新日:2016年2月22日


松田聖子を聴く(2)
やはりアナログレコードはブームになっています。レコード屋さんにはアナログレコードが豊富です。最近はレコード屋を廻るのが楽しみになっています。さて今回も松田聖子さんのLPを聴きます。前回より更に時代を遡った4枚を楽しみましょう。
(ユートピア・1983年)
市内のレコード屋で購入しました。いきなりクリアなサウンドが飛び込んできました。やっぱりアナログレコードは良いですね。この頃の声はいかにも聖子さんぽい、良く聞いた声質で、自分としてもとても聴きやすいです。録音がとてもよく感じます。伸びの良いボーカルは聴いていて清々しく気持ちが良いです。音に圧迫感が無く、どれを聴いても開放的、これがアナログの良さでしょうか。最近はCDよりアナログの音のほうが好きになってます。やっぱりシングル曲「天使のキッス」は良いです。さすが細野さん作曲です。当時の旬な作曲家というところでしょうか。他には「ハートをRock」が気に入りました。ボーカルがとてもキュートですね。「メディテーション」も面白い曲でした。この頃の聖子さんはただのアイドルではなく、とっても成長されたアイドルでしたね。
(Candy・1982年)
大阪のレコード屋でやっと手に入れることが出来ました。今回松田聖子さんのLPは全て購入しましたが、これだけは探すのに時間が掛かりました。A面2曲目「四月のラブレター」は大瀧詠一サウンド全開って感じの曲になってます。ナイアガラに出てきそうなメロディラインとアレンジです。聖子さんのボーカルもこのあたりから少し丸くなってきた感じがします。A面4曲目「モッキンバード」はなんとも不思議なタイトルの曲ですが、聖子さんの歌い方がとてもキュートで可愛いです。B面1曲目「Rock'n roll Good-bye」は間奏時のメロディラインがとても面白いです。アレンジャーさんの遊び心が楽しいですね。B面3曲目「野ばらのエチュード」はとてもおしとやかでしっとりとした歌ですが、大きくのびやかな歌い方の聖子さんに脱帽です。もう30年以上も前の歌ですが、今聴いても新鮮で良い歌ですね。B面5曲目「真冬の恋人たち」はこのアルバムのエンディングに相応しい歌です。子守唄のように安心して聴けるサウンドになってます。
(Pineapple・1982年)
かなり探して、ネットで購入しました。A面1曲目「P・R・E・S・E・N・T」、いきなり瑞々しいイントロが飛び込んできます。とてもクリアなサウンドでスタートします。爽やかなメロディラインで聖子さんによく合った歌です。A面2曲目「パイナップルアイランド」は原田真二さん作曲です。シンセドラムの音質が少し気になりますが、とてもビートの効いた原田真二サウンド全開で良い曲です。A面5曲目「渚のバルコニー」は聖子さんの歌い方がとてもキュート。シングルになるだけあってメロディラインが秀逸です。B面2曲目「レモネードの夏」はなんかCMソングっぽいサウンドで、何か懐かしさを感じることが出来ます。このメロディは、やっぱりジュースのCMそのまんまです。B面3曲目「赤いスイトピー」、明るいイメージの中にあって、とても落ち着いた曲です。少し大人びた聖子さんが楽しめます。B面4曲目「水色の朝」はとてものびやかな歌声が、しっとりとした中に清々しさを感じることが出来ます。とても一生懸命に歌っている姿が目に浮びます。このアルバムは全体を通して良く出来ていました。とても好きな一枚になりました。
(風立ちぬ・1981年)
大阪のレコード屋で購入しました。聖子さんの歌声は、この頃から、とても大人びた声質になってきました。A面3曲目「一千一秒物語」はボーカルの良さもあるけれど、サウンドスケールの大きさを感じることが出来る曲です。その中で極め細やかなサウンドの造り込みに感動です。音のつぶつぶがよく聞き取れます。これがアナログレコードの良さでしょうか。A面5曲目「風立ちぬ」はやっぱりいいです。聖子さんの透き通るようなボーカルが最高です。サウンドも大きな広がりを随所に感じることが出来る名曲です。最近こんな名曲はありません。やっぱり80年代は良い歌が沢山ありましたね。B面1曲目「流星ナイト」、好きな曲です。一生懸命歌っている聖子さんが目の前に居るようです。アレンジも心地よいです。B面3曲目「白いパラソル」の、のびのびとした歌い方にうっとりとしている自分がいます。当時、暑い夏に浜辺でバイトしていた自分を思い出します。そう大学一年の夏でした。B面4曲目「雨のリゾート」、アレンジがベリーグッドです。いかにも80年代的サウンド。これもとても好きな一枚になりました。
アナログを楽しむのに、どのレコードを探すべきか、色々調べてますが、1990年くらいでLPが発売されなくなり、CDのみに変わってきています。ということはそれ以前のアナログレコードしか世の中には存在していないってことなんです。その時代っていうのは私の時代と丁度マッチしているわけでして。アナログレコードを聴くことで青春を思い出して楽しんでいる、ということになります。さあ、まだまだアナログレコードは続いて行きます。

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